かれいおうはんへんせいとは

加齢黄斑変性とは?

光を受容する網膜の中心部には、特に解像度が高く視力を担う「黄斑部」と呼ばれる部位があります。網膜は、受容した光を電気信号に変える視細胞を含む「感覚網膜(神経網膜)」と、それに寄り添う「網膜色素上皮(RPE)」と呼ばれる組織から構成されます。RPEは感覚網膜への栄養補給や老廃物の処理を担っているため、その機能が低下すると、視機能を担う感覚網膜の機能も低下してしまいます。

 

滲出型加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、加齢に伴ってさまざまな理由で黄斑部の機能が低下する病気です。滲出型加齢黄斑変性では、脈絡膜新生血管と呼ばれる異常な血管が生じ、この血管から血漿(けっしょう)成分が滲み出たり、出血したりします。その結果、RPEやさらには感覚網膜が傷害され、黄斑部の機能が低下します。症状としては、最初は視野の中心部(最も見ようとする部分)で、物が歪んで見えたり、小さく見えたり、暗く見えたりします。視力が急に低下することもあります。重症化して大きな網膜剥離や出血が起こった場合は、さらに広い範囲が見えにくくなることもあります。

発症要因

発症要因はよく分かっていませんが、加齢や炎症、遺伝的要因などによるRPEの劣化との関連が指摘されています。また、加齢黄斑変性には萎縮型と呼ばれるもう一つのタイプがあり、滲出型と合わせると、国内で50歳以上の方の約1%に見られるといわれています(1998年、2007年、久山町研究)。

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